NPO法人 生きるちから「VIVACE」

難病と闘う子どもたちとその家族が心と体を休める“子どものホスピス”支援活動を行っているVIVACE(ビバーチェ)の公式ブログです。

第4回 子どものホスピス視察ツアー報告~奈良親子レスパイトハウスさん~

第4回は2月18日!奈良県は日本で一番国宝建造物が多いんだそうです。

その奈良県東大寺境内にある『奈良親子レスパイトハウス』さんにお邪魔してきました。毎度おなじみの新米准認定ファンドレイザーの藤原より報告です!

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今回の参加者はVIVACEスタッフより、認定ファンドレイザーの甲斐理事長、ベテラン子どもたちのケア担当岩崎さん、新米准認定ファンドレイザーの私藤原、そして最近会員になっていただいたVIVACEボランティアのBさん、自治体で福祉の担当をされてらっしゃるYさんと、大学生のSさんとHさんです。

 

まずは恒例のランチタイム♪今回は時間がなく、新幹線の中で済ませます。でも、新幹線とか乗ると駅弁とか食べたくなっちゃうんですよねー(#^^#)ビールは我慢!

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京都で乗り換え、近鉄で奈良に向かいます。着きました(^_^)/ 私は中学の修学旅行以来の奈良県です。

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打ち合わせは東大寺境内の大仏殿入口前。

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参加者の皆さんを待っていると、こやつらが我々を発見!こっちを見てる…(@_@;)

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そして岩崎さんに近づく…

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だから近づくなって言ったのにー(笑)

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さて、境内を歩くこと約5分。着きました!

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まずは奈良親子レスパイトハウスさんの概要をビデオにて勉強します。

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そして、事務局の川口さんより、たくさんお話を聞かせていただきました。2010年に開業したこの施設は、障がい児とそのご家族を受け入れるレスパイトハウスです。第1回の受け入れはまだ法人化する前の2010年7月。

「まずはやってみよう」から始まったそうです。

この施設は本当に社会に必要とされているのか?障がいが重くなればなるほど、スタッフはどうするのか?何度も何度も議論を重ねたそうです。そして、9月に法人会し、現在は40家族が利用したそうです。

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ここは、医療や介護を目的とした場所ではありません。家族で旅行を楽しめる場所。利用したご家族と主治医の先生の写真がたくさん置いてありましたが、みんなとても素敵な笑顔(^^) 誰がお父さんで、誰が先生で、誰がボランティアスタッフさんか分からない…それくらい、みんなが普段の日常の顔で楽しめる、そんな場所です。

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また台所と過去の食事の写真を見せていただきました。料理は選べません。

なぜなら、ここは『夏休みにパパの田舎のおばあちゃん家に遊びに来るイメージ』だからなんです。おばあちゃん家に来て、「僕はスパゲッティ!」「私はハンバーグ!」ファミリーレストランのように、好きなものを各人注文することなんかできないでしょ。ちょっと苦いものが出てきても「ちゃんと食べなさい」とおばあちゃんに言われるのも思い出になるんですよね。

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そして、ここのボランティアさんは「おもてなしの心」を「阿吽の呼吸」がないと務まりません。利用客だけでなく、ボランティアさんや地域の協力者がみんな自然と集まってくるのには、理事長の富和先生と事務局の川口さんの志とお人柄なんだろうなと、ひしひしと感じました。

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庭もボランティアさんが全部整備してくれます。

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畑仕事もボランティアさんがやってくれます。本当は川口さんは畑いじりが大好きだとか…でも、畑仕事に一切口出ししないのも、川口さんのボランティアさんに対するおもてなし。

通常はボランティアさんとは呼ばないそうですが(#^^#)

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そうそう、これも忘れてはいけない。ここはバリアフリーなんてものはどこにも存在しない。本当に素晴らしい。みんなが抱きかかえたり、手を添えてあげたりすれば済むこと。

昨年のVIVACE主催のサポーター育成セミナーで「一人で生きることが出来ることを自立というのではない。自立とは意思をもって楽しく生きることが出来ること」と聖路加国際病院小児医療センター長の細谷亮太先生がお話しくださいました。

まさに、障がいと健康の境目はどこにあるのか?と常々考えてしまいます。以前にもあるシンポジウムで。「ありのままに生きることを認める。呼吸器をつけていても、難病であっても、その状態が安定しているなら健康」と聞いたことがあります。

確かに、人は誰でも一人では生きていけないですね。

ただし、先日の受け入れはスロープを借りてきたそうです。なぜならば、車椅子の20代の女性が来られたからだそうです。さすがに、抱きかかえられないですからねって。脱帽です(#^^#)

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これは「東大寺大仏さま 散策マップ」。2月20日完成の2日前にこっそり見せてもらいました。利用したご家族のみもらえるものだそうです♪

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最後に集合写真を♪♪

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奈良親子レスパイトさんには宿泊できる場所はありません。ですので、宿泊時は普段僧坊として使われている『華厳寮』を使わせていただいているようです。もちろん、一般の人は入れません。でも帰りに建物を外からだけでも見てみようと立ち寄ってみたら、管理人さんが入れてくれましたー!!

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さすがに建物の中には入れてもらえませんでしたが、とってもラッキー!!中に入りたい人は、奈良親子レスパイトハウスさんのボランティアスタッフになるしかありませんよー(^^)/でも事前のミーティングや研修などの参加が必要になりますので(#^^#)

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帰りはやっとビールをお供にゆっくり帰りました(^^)/

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奈良親子レスパイトハウスさんにご興味を持っていただいた方はこちら

奈良親子レスパイトハウス / Nara Oyako Respite House - 奈良県奈良市 - ローカルビジネス - 基本データ | Facebook

http://nara-oyako.org/index.html

 

 

次回は3月21日~22日、北海道の美瑛町にある「ペンションうねうね畑とくもの月」さんにお邪魔します。

美瑛ペンション うねうね畑とくもの月

参加ご希望の方は、ビバーチェ事務局までご連絡をお待ちしております。

http://www.ikiruchikara.org/info.html#131001